岐阜和傘とは
岐阜和傘は2022年に経済産業大臣指定「伝統的工芸品」に指定されました。
●主として日常の用に供されるもの
●その製造過程の主要部分が主王業的
●伝統的な技術又は技法により製造されるもの
●伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるもの
●一定の地域において少なくない数の者がその製造を行い、又はその製造に従事しているもの
以上が指定の要件です。
岐阜和傘は長い歴史の中でゆっくりとその伝統を引き継ぎ、培っていきました。
岐阜市加納地区は全国でも有数の和傘の産地。材料が豊富に手に入ったことも根付く理由のひとつであったと考えられています。
飛騨の荏油、漆、東濃の真竹、美濃の和紙、、、
長良川にのって運ばれ、たくさんの和傘がつくられてきました。
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現在では全国各地の和紙を使用しています。
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ロクロ材料となるエゴノキ
岐阜和傘は細物を得意とし、優美で繊細な傘をつくり続けてきました。
今もその技術は受け継がれています。
ひとつひとつ手作業でつくられた竹骨とロクロを一本一本針と糸でつなぎ、一枚一枚丁寧に和紙を張っていきます。張って乾かし、塗って乾かしを何度も繰り返して完成までに一か月以上を要します。
和傘は「閉じて竹、開いて花」といわれます。
閉じた姿は一本の竹のようであり、開いた瞬間に花が咲いたように鮮やかな色彩が目に飛び込みます。
この和傘が100年先も残るよう、岐阜和傘はいろいろな取り組みを始めています。